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ラ・カンブル (学校) : ウィキペディア日本語版
ラ・カンブル (学校)
ラ・カンブル(La Cambre、Ecole nationale superieure des arts visuels de La Cambre)はベルギー国立の高等芸術学校。日本での訳語表記もラ・カンブル国立美術学校、ベルギー国立建築視覚芸術大学、ラ・カンブル視覚芸術高等専門学校、国立視覚芸術高等専門学校、ラ・カンブル国立美術学校、国立ラ・カンブル美術大学、エコール・ド・ラ・カンブル、ラ・カンブルの学校など、多数みられる。この美術学校は高校課程修了を入学資格とする大学と同等の教育機関であるが技術の習得という一面があることで、大学とは区別されている。スタージュという研修・実習制度やボザールのようなアトリエ制を採用している学科もある。
現在はスタイリスティングファッションデザインインテリア陶磁器フィルムアニメーションビジュアルコミュニケーショングラフィック、保全・芸術作品の修復インダストリアルデザインテキスタイルデザイン、都市空間デザイン、彫刻絵画写真、バインディング、空間演出彫刻タイポグラフィなど、芸術とデザインに関する18の科が設けられている。
建築と視覚芸術の教育機関として設立された学校有名であるが、1980年、ラ・カンブルは、2つの別々の学校として、ビジュアルアーツの国立学校ENSAV(LA CAMBRE / Ecole nationale superieure des arts visuels)と、ベルギーのフランス共同体圏建築のための高等研究機関ISACF(Institut superieur d'Architecture de la Communaute francaise de Belgique)に分かれる。 さらに2009年からISACFラ・カンブルISAヴィクトール・オルタがブリュッセル自由大学(ULB)に参加し、建築の新しい学部「建築学部ラ・カンブル-オルタ」となり、以来ベルギーのフランス共同体の建築課程すべての高等機関は、4つの主要なフランス語圏大学へ統合。それまでは博士課程等の研究機関はなかったが、これにより持つようになった。
建築家ヴィクトール・オルタの指揮の下、20世紀初頭に改革建築家ヴィクトール・オルタによる高等研究所が、1927年にブリュッセルのアカデミー・デ・ボザールの教えの後継者としてアントワープ出身の建築家兼画家兼デザイナーでドイツワイマールバウハウスの前身である建築美術学校を営んでいたアンリ・ヴァン・ド・ヴェルドらによって設立。ラ・カンブルを作った時も建築及びそれに係わる応用美術の学校として始めた
ENSAVは、ブリュッセル中央駅から4キロほど南に行ったカンブルの森の中に位置する12世紀末に建てられ宗教戦争で壊されて17世紀に再建されたた元修道院のカンブル大修道院(Abbey de la Cambre)21番地の建物が主な校舎として利用されている。この修道院の一部は曜日、時間限定で見学も可能である。
名前は高等芸術装飾研究所(Institut superieur des Arts decoratifs)で設立されるが、学校がイクセルのラ・カンブル大修道院構内であったので "ラ・カンブル"として知られるようになった。名前の由来となっているラカンブル修道院建物の他、一部の学科の教室は、そこから道を隔てたビルの中で、2棟の建物に分かれていて、ルイーズ通りの普通のビルと、もう一つはフランクリン・ルーズベルト通りという通りに面し、ヴァン・デ・ヴェルデが設計したアールデコ様式内装の通称ヴァン・デ・ヴェルデ館(HOTEL VAN DE VELDE)がある。
==参考文献==

* 栃折久美子『モロッコ革の本』(筑摩書房)
* 進来 玄・ベルトー『ベルギー・サンリュック大学の建築教育(世界の建築教育32)』(建築雑誌, 1994年4月号)



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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